ショパンエチュードop.10-8とop.10-7について

Op.10-8
この曲は右手が4オクターヴを軽やかに下降したり、上行したりしている中、左手がのびやかに軽快なメロディーを歌って始まります。
中間では両手で緊張感を高めていき、その後、透明感のある響きを作り出すフレーズが来て、最後は両手の力強いユニゾンで華やかに終わります。
このような曲の魅力を出すためには、ショパンの指定しているテンポを目指していくことがどうしても必要です。
そのためには、右手の拍の頭のアクセント記号を守り、他の音は少し軽めに、ごつごつしないでveloceで駆け抜けていくことを心掛けていくことが肝要です。
だから、親指の素早い動きと軽く弾くテクニック、さらに下降,上昇のディナーミクをうまくつけていく弾き方(手の甲の傾け方)の研究などをするよう促される曲だと思います。
とても基本的な、でも大事な力をつける曲です。
また、速いテンポに慣れて、そのテンポでも落ち着いた演奏ができることも、身につけたい大事な能力と思います。

Op.10-7
この曲の右手は2声で、上の声部はレガートでくっきりと、一方下の声部は連打しているので軽く弾いていくことが必須です。
そうすると、左手の音と響きあって、美しい響きの楽しい曲になります。
さらに強弱の記号どおりに弾くと、結果的にvivaceのテンポで弾くことを可能としてくれます。
この右手の2声の実現のために、上の声部を斜め打鍵でしっかり弾いて支えとすると、下の声部をうすく、軽く弾けると思います。
5の指の根元を高めにしようとすることも、この下の声部の2121の連打を成功させるコツです。
また、右手に夢中になって左手がお客様になると、つい、左がごつごつして、結果、右手もレガートにならなくなります。
左のレガートにも気をつけて、両手の縦のバランスを考えると、すっきりした楽しい曲になるのです。
また、右手の和音をうまく弾くためには、鍵盤の手前から奥までのどの場所に指を置くかがキーポイントとなり、それぞれの音の違う指の位置や形をつなげていくためには、どうしても指の柔軟性、敏捷性を開発していくことが必須だと言えます。

頑張りましょう!

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