2025年の年の瀬に

今年は正月早々にコロナにかかり、5月5日の♪ミューズの会ジョイントコンサート当日には食中毒になって、と私にとって多難な年でした。
でも、そのジョイントコンサートでは1880年以降の作品だけを集めたため、メンバーの方たちの近現代の曲への関心が高まり、コンサートはとても面白い演奏会になりました。

秋には、私の方からダリウス・ミヨーの「ブラジルへの郷愁」を勉強会で取り上げませんかと提案し、皆さんから承諾していただき、多調の曲(「ブラジルへの郷愁」第1,2番)に取り組んでいただきました。
9月6日の千葉市美浜音楽ホールでの練習会で私がミヨーの曲を弾いた時は、かなり違和感を持たれた方たちが多かったのですが、12月15日の勉強会では皆さん違和感なく受け入れられて楽しまれました。
大成功!と思った次第です。
今後それぞれの音楽教室の講師演奏で弾かれてもいいのでは?と思います。

私は「ブラジルへの郷愁」を若い時に全曲弾いていたのですが、今回、この曲の魅力、価値を再認識しました。
同時に違う調の旋律が鳴っていくのですが、それが不思議と魅力的で、また多声やタッチの練習にもなるのです。
ミヨーのフランス的響きと多声の構造、そしてブラジルの太陽や音楽、リズムがミックスされて、絶妙な曲が出来上がったと思います。

2026年は4月に君津文化ホールで弾き合わせの会があり、10月10日には千葉市美浜音楽ホールでお客様をお迎えしてのコンサートを予定しています。
曲目は今のところ未定ですが、今までの蓄積が発揮されて素敵なコンサートになるのでは、と楽しみにしています。
演奏のみならず、曲目選定がキーポイントと思います。

それでは皆様、良い年をお迎えくださいませ。

2025年5月の♪ミューズの会ジョイントコンサート解説

今回のコンサートは「1880年以降の作品を集めて」という副題をつけました。
今年はたまたまラヴェル生誕150年、サティ没後100年にあたります。
今年は大阪万博が開かれていますが、1889年にはフランス革命から100年という記念で、エッフェル塔が建てられたパリ万博が開催されました。
そこでは日本庭園が造られたり、インドネシアのガムラン音楽が紹介されたり、東洋などさまざまな文化が紹介され、音楽の世界にも多大な影響を与えました。
今回演奏されるサティやドビュッシー、ラヴェルたちもそのような響きを取り入れたりしています。
パリ万博前から生まれてきていた新しい響きの音楽がますます花開いた感じでしょうか。
その動きに触発されて、1度は作曲の筆を折ったブラームスがまた作曲を再開して素晴らしい作品を生み出したことも特筆すべきことです。

そこで、今回の作曲家たちを生まれた順に並べると以下のようになります。

  • ブラームス1833~1897年
  • ドビュッシー1862~1918年
  • サティ1866~1925年
  • ラフマニノフ1873~1943年
  • ラヴェル1875~1937年
  • 中田喜直1923~2000年

それでは、作品の作曲年代を順に並べてみます。

  • 1890年サティ(グノシェンヌ、ジュ・トゥ・ヴー)ドビュッシー(夢、ロマンティックなワルツ、舞曲、ベルガマスク組曲)
  • 1892年ラフマニノフ(エレジー、プレリュードop.3-2「鐘」)ブラームス(間奏曲p.119-1,間奏曲p.117-1)
  • 1894年ラフマニノフ(ワルツ)
  • 1901年ラヴェル(水の戯れ)
  • 1902年サティ(大リトルネッロ)
  • 1903年ドビュッシー(塔)ラフマニノフ(プレリュードop.23-4&5)
  • 1905年ドビュッシー(ベルガマスク組曲改訂版)
  • 1908年ドビュッシー(ゴリウォーグのケーク・ウォーク)
  • 1910年ドビュッシー(前奏曲集第1巻)
  • 1913年ドビュッシー(前奏曲集第2巻)
  • 1914年ラヴェル(クープランの墓)
  • 1916年ラフマニノフ(音の絵第2集)
  • 1933年ラフマニノフ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番より)
  • 1958年中田喜直(こどものための8つのうた)

この年表とプログラムの順番とは異なりますが、時代の流れを演奏から感じられると面白いですね。
勿論、フランス人のサティ、ドビュッシー、ラヴェル、ロシア人のラフマニノフ、ドイツ人のブラームスという国民性の違いを感じるのも面白いです。

5月5日に♪ミューズの会のジョイントコンサートを開催します。

5月5日午後2時より、君津市民文化ホール中ホールで、♪ミューズの会ジョイントコンサートを開催します。
 5月5日午後2時より、君津市民文化ホール中ホールで、♪ミューズの会ジョイントコンサートを開催します。「1880年以降の作品を集めて」という副題をつけて、ロマン派までの音の響きとは少し違う響きや色彩の曲が並び、意欲的なプログラムになりました。
 偶然にも、今年はサティ没後100年、ラヴェル生誕150周年にあたり、タイムリーな企画になったと思います。
 交通渋滞が懸念されるのですが、たくさんのお客様にご来場いただければ幸いです。

2025年を迎えて

新年あけましておめでとうございます。
今年は♪ミューズの会のジョイントコンサートを5月5日に君津市民文化ホールで予定しています。
これまでの会では、同じ曲を違う人が弾くということも結構ありましたので、今回は1880年以降に作曲された曲だけでやりましょう!と提案しました。
その結果、ドビュッシー、ラフマニノフ、ラヴェルの曲を中心とした会になり、今までと違う雰囲気のコンサートとなりそうです。
音色の色彩感が豊かなコンサートになるべく、皆さんとともに進めていきたいと思っています。
沢山のお客様がいらしてくださると幸いです。

また、9月には1人15分以上弾く練習会を企画しています。
ちょっとしたプログラムの組み立ての練習会です。
皆さんで弾きあうと長時間になると思いますが、どういうプログラムが並ぶのか楽しみにしています。
今年が実り多い年になりますように。

ルーテル市ヶ谷ホールでのリサイタルを終えました

 11月8日の晩、聴衆の皆様が熱心に聴いてくださり、終演後は笑顔で満ちた演奏会を終えました。

 私が大好きなドビュッシーの曲と今頃その価値に目を見張ったショパンのプレリュードを舞台に載せようと決めて、本当にこの夏は緊張感のある日々を送りました。
 長時間練習しようとして、手首を腫らしたり、肩を痛めそうになったり、結膜下出血で赤目になったりして、限られた時間でどこまで曲を私なりに実現できるかキリキリしていたのです。

 当日もピアノを触ったとたん、私が望んでいた音からだいぶかけ離れていたので、ピアノを少し奥に移動し、結局は譜面台を立てて直接音を聴かないようにして本番を迎えました。
 ゲネプロで全部弾いてしまったので、当日は2回フルで弾いてしまった次第です。

 でも調律師さんのお話では、お客様が入って倍音が消えたとかで、いい音が響いたようです。
 舞台のパイプオルガンのパイプなども共鳴しなくて、ショパンの途中でピアノの音が変わった!と私も感じました。
 
 ピアノは生き物。調律師さんとピアノを信じてゲネプロでおたおたしないこと。ゲネプロで疲れすぎないこと。この2点を胸に刻もう!と思っています。
 今回は今までにないほど疲れてしまったので、皆様にお礼とご報告が遅れてしまいました。演奏会はお客様と一緒に作るものですね。本当に有難うございました!