ゴルトベルク変奏曲のCD、チラシがもうすぐ登場します!

J.S.バッハ ゴルドベルク変奏曲

とうとうCDのジャケットやブックレット、そしてチラシまでデザインなどが決まり、生産に入りました。
今回、クラッシックCDを手にとって買うことが本当に大変になっていることを痛感しました。
以前はお店で沢山のCDから選ぶ楽しみがあり、試聴させてもらうこともあったのです。
今は私も、コンサートに出かけた時にCDを買い込んだり、ネットで注文しています。
それで、録音した君津市民文化ホールとコンド―楽器にご協力いただいて、チラシを置かせていただき、販売の仲介もしていただくこととなりました。
発売日からしばらくは、銀座のヤマハやヤマノ楽器店では店頭に並ぶそうなので、私も出かけてみようかなと思っています。
なお、ホームページの試聴コーナーで少し試聴できるようになりましたので、どうぞご利用ください。

ショパンエチュード10-7 補足

5月29日の勉強会まで10日ほどとなりました。
前回、右手の上の声部を出して、と申し上げましたが、なかなかうまくいかない方が多いです。
それで、1つの練習方法として、右手の下の声部をスタッカートで弾き、上はつないで、としたところ、だいぶ改善されました。
下の声部は連打なので、そちらに重心があると、速く弾いた時に音が残って連打にならなかったり、下の声部の方が大きくなって、メロディーがわからなくなったりしてしまうのです。
スタッカートは軽く弾いてください。
その弾き方を手が習得したら、速くして、ディナーミクをしっかりつけましょう。
そうすると、上のメロディーがきれいにつながります!

とうとうゴルトベルク変奏曲のCDが出来上がります!

2013年の5月に市ヶ谷ルーテルセンターのリサイタルで、アンコールとしてアリアを弾き始めたことをきっかけとして手がけた「ゴルトベルク変奏曲」のCDが、とうとう完成しました。
何度もトライして、やっと形になったので、少し満足、そしてほっとしているところです。

今回お世話になった録音会社さんからのご提案で、初めて一般販売となります。
昨今クラシックのCDを売るお店が少なくなって、どうやって売るのかしら?と思っていたのですが、大手の店頭には並び、あとは注文することで入手できるそうです。
もちろんAmazonも大丈夫です。
よろしければ、どうぞご注文いただきたくお願いいたします。

高橋アキ先生に紹介文を書いていただけただけでも幸せなのですが、録音、はじめデザイン、制作などたくさんの方たちのご協力を得て出来上がることを実感しました。
ここに深い感謝の念を述べさせていただきます。

注文される場合は、ALM RECORDS ALCD-9253 J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲
安藤久仁子(ピアノ)でお願いします。
発売は6月7日です。

ショパンエチュードop.10-8とop.10-7について

Op.10-8
この曲は右手が4オクターヴを軽やかに下降したり、上行したりしている中、左手がのびやかに軽快なメロディーを歌って始まります。
中間では両手で緊張感を高めていき、その後、透明感のある響きを作り出すフレーズが来て、最後は両手の力強いユニゾンで華やかに終わります。
このような曲の魅力を出すためには、ショパンの指定しているテンポを目指していくことがどうしても必要です。
そのためには、右手の拍の頭のアクセント記号を守り、他の音は少し軽めに、ごつごつしないでveloceで駆け抜けていくことを心掛けていくことが肝要です。
だから、親指の素早い動きと軽く弾くテクニック、さらに下降,上昇のディナーミクをうまくつけていく弾き方(手の甲の傾け方)の研究などをするよう促される曲だと思います。
とても基本的な、でも大事な力をつける曲です。
また、速いテンポに慣れて、そのテンポでも落ち着いた演奏ができることも、身につけたい大事な能力と思います。

Op.10-7
この曲の右手は2声で、上の声部はレガートでくっきりと、一方下の声部は連打しているので軽く弾いていくことが必須です。
そうすると、左手の音と響きあって、美しい響きの楽しい曲になります。
さらに強弱の記号どおりに弾くと、結果的にvivaceのテンポで弾くことを可能としてくれます。
この右手の2声の実現のために、上の声部を斜め打鍵でしっかり弾いて支えとすると、下の声部をうすく、軽く弾けると思います。
5の指の根元を高めにしようとすることも、この下の声部の2121の連打を成功させるコツです。
また、右手に夢中になって左手がお客様になると、つい、左がごつごつして、結果、右手もレガートにならなくなります。
左のレガートにも気をつけて、両手の縦のバランスを考えると、すっきりした楽しい曲になるのです。
また、右手の和音をうまく弾くためには、鍵盤の手前から奥までのどの場所に指を置くかがキーポイントとなり、それぞれの音の違う指の位置や形をつなげていくためには、どうしても指の柔軟性、敏捷性を開発していくことが必須だと言えます。

頑張りましょう!

2022年を振り返って

前回の記事の掲載からもう半年近くたってしまいました。
個人的な事情で多忙な日々を送っていたため、手短かに今年を振り返り、来年の予定をお知らせしたいと思います。
まず、6月18日のジョイントコンサートでは出演した皆さんのレベルがぐっと上がったことを感じ、とても感動しました。
いつもよりリハーサル会の回数を増やしたので、皆さんがついてきてくださるかと不安も感じていたのですが、なんとかお付き合いくださり、その結果、それぞれの演奏の目標レベルが上がって、それぞれの個性ある音色や音楽性を楽しめる演奏会が実現できました。
それは、講師演奏活動の際などに質の高い演奏を提供することにつながってきているようで、報告を聞くたびにうれしさを感じているこの頃です。
また、10月3日にショパンエチュードop.10-8の2回目の勉強会を開きました。
3月の勉強会ではこのエチュードが狙いとすることをつかむところまでいかなかったので、再度開きました。
その結果、皆さんが見違えるような演奏をするようになり、とても感動しました。
私も10人近くの人が同じエチュードに取り組んでいるのを聴くことで、それぞれが抱えている問題が異なりながらも共通点もあることがわかってきて、その中でショパンエチュードが導いてくれる道が見えて、大変勉強になりました。
来年は5月にop.10-7のエチュードの勉強会を開く予定で、少しずつ進めています。エチュードの詳しい話はコラムに載せますので、ご覧ください。
来年の予定としては、3月12日に八千代台のサロンでリハーサル会、そして、10月9日に千葉市の美浜文化ホールでお客様をお招きしてのジョイントコンサートを開催する予定です。