コロナウイルス感染の影響で

残念ながら、君津市民文化ホールの休館が5月6日まで延びてしまいました。

それで、4月16日のエチュード勉強会や4月25日のホール個別練習会もできなくなりました。

そこで、「黒鍵のエチュード」は引き続きハノン代わりに弾いていただきながら、「別れの曲」にとりかかっていただきたいと思います。
そして、5月の会も実施できるかわかりませんので、そのあとに取り組む曲も考えてください。
皆さんは確実に上達されているので、以前取り組んで不消化だったと感じた曲を再度取り上げるのも妙策と思います。
自分の進歩を感じ、先の道が見えてくるのは、進んでいく上で大きなモチベーションになります。

今後の方針としては、再度、「弾きたい曲を弾く会」を設定し、その後、お客様を招く会を企画していくという路線で行こうかと思います。

皆で集まって、素敵になった演奏を弾き、聴きあえる時がきたら、もう胸がいっぱいになると思います。

5月の会ができるように祈りつつ、皆様、お互い体に気をつけてお過ごしください。

「黒鍵のエチュード」の勉強会の変更について

3月5日に予定していた「黒鍵のエチュード」の勉強会は、コロナウイルスの影響で君津市民文化ホールが休館になったため、中止になりました。
現在もホールは休館中で、4月以降がどうなるか気がかりです。

でも、せっかく皆で頑張ってきて、それぞれ上がってきていたので、一応、4月16日(木)10時からと、勉強会を再設定しました。

また、5月23日の「弾きたい曲を弾く会」当日はほとんどリハーサルの時間が取れないので、4月25日(土)9時から21時半までリハーサル室をおさえて、個別の練習ができるようにしました。時間の割り振りは今後決定していく予定です。

4月以降の世の中の状況がどうなるのかわかりませんが、ホール使用可能であれば、「弾きたい曲を弾く会」を開くという路線でいきたいと思います。

参加希望の方は、是非、演奏の機会を掴めるように用意してください。体調にくれぐれも気をつけながら。

「弾きたい曲を弾く会」で使用するピアノについて

君津市民文化ホールには2台のスタインウェイ製のフルコンのピアノがあります。

昨年夏に大ホール用のピアノがオーバーホールされました。
今月に入ってそのピアノを使ってみて、「ちょっと早いかもしれないけれど使ってみよう」と思いましたので、今回は大ホール用のピアノに変更しました。

当日は調律も入りますので、どうぞリニューアルしたピアノを楽しんでください。

5月23日(土)の「弾きたい曲を弾く会」のご案内

当日は12時より調律を依頼してあり、その後、ピアノ起こしをして、大体14時半ごろから希望者のリハーサルが少しできると思います。
参加者は21人の予定で、4時間はかかるのでは?と考えています。
大変ですが、楽しい会にしたいですね。

また、せっかく調律も入るので、録音もと思い、今回は文化ホールに依頼してCDを作成してもらう予定です。どうぞ素敵なCDができるように頑張ってください。

使用するピアノは中ホール用スタインウェイの予定ですが、もしかしたら大ホール用スタインウェイに変更するかもしれません。

なお、今回は公開の演奏会ではありませんが、ご家族やご友人で聴いてくださるかたがいらしたら、遠慮なくどうぞご案内ください。

これからリーダーさんたちがプログラムを作ってくださって、コンサートの形がみえてくると思います。あと3か月半、楽譜を置く方は、譜面の用意も含め、曲作りに励んでください。楽しみにしております。

ショパンエチュードop.10-5「黒鍵」の演奏について

来月に「黒鍵」の勉強会を開きますが、皆さんとレッスンをする中で、繰り返しお話していることを挙げておきたいと思います。

  • ベートーヴェンの晩年の頃出来上がってきた新しいピアノの機能を駆使してショパンたちは作曲し、ロマン派のピアノ音楽が生まれました。ピアノの名手だったショパンやリスト、そしてそれ以降の作曲家たちが創り上げたかった音楽世界を実現するためには、彼らが必要としていたテクニックを身につけないとなかなか困難だと思います。
    そのテクニックを獲得していくために、エチュードがあるのだと思います。ですから、指定されているテンポを無視せず、どのようにしたらそのテンポに近づけるか、を考えなくてはならないのです。
    そしてその速さに体が慣れないと、指を快速に動かしながら、多声で聞いたり、旋律を歌ったり、強弱をつけていくのは、とても大変なことになります。
  • 1本1本指を動かしているのでは、美しく速いパッセージを弾くことはできません。しなやかな腕、手首、指を駆使することが必要です。

それでは、「黒鍵」での具体的な注意事項をあげたいと思います。

  • まず、右手はレガートの指示があることに注意してください。
    1拍に6個の16分音符が入っていますが、それを旋律としてまとめて、なおかつクリアにブリランテに弾くにはどうしたらよいか、ということです。
    ソシレソミソレソシレソシのレソシで152の指使いになりますが、この15を使ってポジション移動をする際は手首を少し高めにして、15の指がしなやかに立ち気味になるときれいなラインをつくることができます。
    また、拍の頭の音を打った力で残りの5個の音を弾くようにすると(音が抜けたり、フニャフニャになるわけではありません)フレーズ感ができます。
    結局手首を上下左右に必要最小限(エコ運転)に動かして、指がスムーズに動いていけるようにするのです。
    そのためには、ピアノと体の間の空間を保つことが大切です。

    さらに各指を鍵盤の手前で打つか、奥で打つかなどもスムーズな運指ができるかを決めていきます。
  • ショパンの曲は左手だけ弾いても、素敵です。
    つまり、左手は右手と別個に弾けてこそ美しく、生き生きと奏でることができます。
    それぞれが独自に歌っているけれど、ぴたっと縦に合うと素晴らしい響きが生まれる、というのがショパンの抜きんでた才能だとつくづく思います。
    ですから、左がシンコペーションのリズムでも右手は左のアクセントに連動しない、などのことは留意してください。
  • 拍子は大変重要です。この曲が8分の4拍子にならないようにしましょう!
  • 強弱記号や発想標語はつねに気を付けて。
    それは演奏者へのショパンからのメッセージです。
    どの音を山として1つのフレーズにしているのか、などを読み取って、ショパンの想いを実現したいものです。