昨年はコロナ禍の5月に音楽之友社ホールで私のリサイタルを開いた後、6月に君津市民文化ホールでミューズの会のコンサートを公開の予定を変更して関係者だけで開きました。
その後、9月に千葉市美浜文化ホールで「弾きたい曲を弾く会」をやはり関係者だけで開きました。本当は千葉市周辺の先生たちだけで「ピアノ講師演奏会」を生徒さんたちを対象として開くつもりでしたが、コロナの影響で断念して自分たちの勉強会としてホールを利用したわけです。
結局、ミューズの会の昨年の企画は2回とも非公開になったわけですが、メンバーは折にふれ集まっていたので、コロナ禍の中でも生の音楽を味わい、共に楽しみ、元気に1年を乗り越えられました。
今年は6月18日に君津市民文化ホールで希望者全員が演奏するジョイントコンサートを企画しています、今のところ公開する予定で、約3時間のコンサートになると思います。多くのかたに聴いていただけたら、と思っております。数回のリハーサルを経て、演奏を磨いていきたいと思います。
私個人としては、1980年代のニューヨークスタインウェイでゴルトベルク変奏曲を弾くということに昨年下半期を使いました。いつも使っているハンブルク製のフルコンのスタインウェイとは全く音色が異なり、私にとってはかなり衝撃的な体験をしました。ゴルトベルク変奏曲のまとまった音源が出来上がりつつあるのですが、どうなるでしょうか。
楽器を持ち歩けないピアニストは、その時向き合うピアノや環境で演奏が変化します。本当に「一期一会」です。それだけ、刺激的なことをしていると言えるのでしょうが。
5月のリサイタルで弾いたシューベルトの即興曲(ベーゼンドルファーで演奏)とニューヨークスタインウェイで弾いたゴルトベルク変奏曲のアリアを少し試聴コーナーに載せますので、よろしかったらお聴きください。