新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
2014年は私にとってゴルドベルク変奏曲で明け暮れた1年でした。その前の年の2013年1月に最初のアリアを見始めたのですから、丸2年です。
何度かいったん離れようかと思いましたが、離れられずに現在に至っています。 これは、この曲が持つ強い魅力と私の中にあるまだまだ未完成だという感覚に よると思います。 ただ、この曲に取り組んだお蔭で、以前より少し自由に弾けるようになった気がします。バッハの力はすごいですね。
数年前より、ピアノの先生をされている私の生徒さんたちを中心に、ささやかな勉強会をたまに開いています。
昨年暮れには、フランス組曲第4番を取り上げました。その折に、私が持つバッハ演奏についての思いと生徒さんたちがずっと持ってきているバッハ演奏の考えかたとずれていることに気づきました。

20年ほど前に、私はヴァイオリニストへのヘンリク・シェリングによるバッハ演奏のCDを聴いて、バッハの旋律が作為的でなく、自然に歌い上げられている ことに大変感動しました。 ピアニストの演奏するバッハがえてして、技巧的だったり、感情のあまり出ない演奏になったりしていると感じることが多かったか らです。
それ以来「シェリングのように弾けたら…」と思ってきました。 シェリングが奏でる旋律が何本か同時に鳴っているようにピアノで弾けたら、なんと美しいのだろう!と思ったのです。
続きは、また次回に。

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