11月8日の晩、聴衆の皆様が熱心に聴いてくださり、終演後は笑顔で満ちた演奏会を終えました。
私が大好きなドビュッシーの曲と今頃その価値に目を見張ったショパンのプレリュードを舞台に載せようと決めて、本当にこの夏は緊張感のある日々を送りました。
長時間練習しようとして、手首を腫らしたり、肩を痛めそうになったり、結膜下出血で赤目になったりして、限られた時間でどこまで曲を私なりに実現できるかキリキリしていたのです。
当日もピアノを触ったとたん、私が望んでいた音からだいぶかけ離れていたので、ピアノを少し奥に移動し、結局は譜面台を立てて直接音を聴かないようにして本番を迎えました。
ゲネプロで全部弾いてしまったので、当日は2回フルで弾いてしまった次第です。
でも調律師さんのお話では、お客様が入って倍音が消えたとかで、いい音が響いたようです。
舞台のパイプオルガンのパイプなども共鳴しなくて、ショパンの途中でピアノの音が変わった!と私も感じました。
ピアノは生き物。調律師さんとピアノを信じてゲネプロでおたおたしないこと。ゲネプロで疲れすぎないこと。この2点を胸に刻もう!と思っています。
今回は今までにないほど疲れてしまったので、皆様にお礼とご報告が遅れてしまいました。演奏会はお客様と一緒に作るものですね。本当に有難うございました!